外壁塗装の塗料にはいくつか種類があります。
本ページでは、その中でもフッ素系塗料の特徴やメリット、デメリットを紹介してきます。
フッ素系塗料の特徴
フッ素系塗料は塗料の主成分である合成樹脂に、「フッ素」系の素材が使用されている塗料のことです。
フッ素が含まれることで耐久性が上がり、汚れにも強くなります。
耐用年数は15年から20年とシリコン塗料やアクリル系塗料、ウレタン系塗料よりも長くなっています。
ただしその分価格も高くなっていますので、一般的な家庭で使用されることが少なく、耐久性を重視する必要があって10年単位で塗装の性能が落ちないことが求められる大規模なオフィスビルや商業ビル等で使用されます。
フッ素系塗料の価格相場
- フッ素系塗料の価格相場は平米単価で3,500~4,500円
フッ素系塗料の価格相場は平米単価で3,500~4,500円です。
シリコン系の塗料が平米単価2,500~3,500円であることを考えると、大体1.3倍から1.5倍の価格です。
アクリル系やウレタン系の塗料と比べると2倍以上高くなることもあります。
特殊な塗料を除けば最も高い塗料といえ、単純に1回の塗装価格だけを考えると手を出しづらいですね。
フッ素系塗料のメリット
- 耐久性が高い
- 耐用年数が長い
- 汚れに強く、外観を保つ
- 塗膜が強く塗料が剥がれにくい
フッ素系塗料の最大のメリットは耐久性です。
上述した通り、耐用年数が15年から20年とシリコン系塗料に比べてさらに1.5倍ほど耐用年数が長くなっています。
さらに耐久性だけでなく外観も長期的に保つ効果が期待できます。
このようなメリットから大掛かりなメンテナンスをしなくても景観を保てるため、企業のオフィスビルや航空機、飲食店の外壁等に使用されます。
また汚れにも強いので、汚れが付着してもすぐに洗い流すことができ、美しさをいつまでも保つことができます。
塗膜も強いので傷に強く、塗料が剥がれにくいというメリットもあります。
フッ素系塗料のデメリット
フッ素系塗料のデメリットはやはり価格の高さでしょう。
クオリティが高いため一般住宅には求める以上の品質という不向きな面もあります。
建物が劣化して建物自体にヒビが入ると、フッ素系塗料であっても使い物にならないので、一般的な住宅には使われず、ビル自体の耐久力が高いオフィスビルや商業ビルなどに用いられているのが現状です。
そのため一般家庭の外壁塗装では認知度はまだまだ低く、見積もりを取ってフッ素系の塗料で出してくる外壁塗装業者はほぼいないと言ってよいです。
ただし、一部屋根塗装などでは、フッ素系塗料を使って耐熱性と耐寒性を持たせていたりと、活用に向けて広がりを見せてきています。
トータルコストでフッ素系の塗料の方が安くなるケース
耐用年数は長いですが、価格の高いフッ素系の塗料。
長期的に見るとシリコン型の塗料より安くすむ場合もあります。
耐用年数が1.5倍なのに対して、価格も1.5倍ぐらいになってしまいますが、住宅の使用年数によってはトータルコストがシリコン系塗料よりフッ素系塗料の方が安くなる場合もあります。
例えばシリコン型塗料が10年ごとに80万円を5回塗装(新築時+10年経過ごとに40年)したのに比べて、フッ素系塗料だと120万円を3回(新築時+15年経過ごとで40年)で済み、トータルコストで見ると400万円と360万円で40万円ぐらい安くなるというケースがあります。
無理にフッ素系塗料にすることもありませんが、トータルコスト面を考えて一度検討してみても良いかもしれないですね。
この辺りは外壁塗装の業者に相談するのが良いでしょう。
信頼できる業者選びが重要
外壁塗装の業者は見積もりを複数社からとって相見積もりすることが重要です。
相見積もりをすることで一番安い業者がすぐにわかります。
私の知り合いでは訪問業者から150万円と出された見積もりが、一括見積もりで相見積もりをとったら、80万円まで安くなった人もいます。
その差は70万円ですので、相見積もりをするかしないかの差は大きいです。
価格だけでなく、使う塗料も含めて丁寧な提案があるのか、やり取りの中で誠実さを見極めてベストな外壁塗装業者を選びたいですね。
一括見積もりサービスを使えば、複数の業者に簡単に見積もりを取ることができます。
利用料は無料で、10秒ほどの入力でまずは相場を知ることもできますので、外壁塗装を検討している人はぜひ利用してみてください。