外壁塗装の訪問販売営業マンの評判はあまり良くなく、外壁塗装のトラブルも多くなっています。
中には、質の良い業者もいるのにも関わらず評判が良くないのには理由があります。
その理由や注意点を知ることで悪徳営業マンに引っかかりにくくなります。
外壁塗装の訪問販売営業マンの特徴や注意点、訪問販売の見積書が出てきた時のチェックポイントを見ていきます。
外壁塗装の訪問販売営業マンの特徴、注意点
不動産や住宅の営業の中で、特に外壁塗装の訪問販売の営業マンの評判は良くありません。
一昔前は、リフォーム営業は今よりも悪質で悪徳リフォームとして社会問題にもなっていました。
その頃から、リフォーム営業には、質の悪い業者も多いという印象を持たれるようになりました。
独立行政法人国民センターに寄せられる相談件数は、1年間で6,000件以上にもなります。
この数は、1日で約15人のかたが相談していることになります。
外壁塗装の相談の内容として、「契約金額が高い」「見積もり金額は妥当か、見積もり単価は適正か」が多くの割合を占めています。
独立行政法人国民センターに寄せられる相談事例として、「屋根の塗装工事を契約したが、契約金額を修正液で書き直された」と悪質な事例もあります。
外壁塗装のリフォーム営業だけでなく、不動産や住宅のリフォームの営業は歩合給が高いです。
しかし、定着率は非常に悪く10人入社したら1年以内に9人が辞めてしまう営業会社も珍しくありません。
それだけ厳しい環境なため、半ば強引な営業も見受けられ、時には嘘を混ぜた説明をして契約に繋げようとします。
さらに、定着率が悪いため専門的な知識がない営業マンが多いです。
しかし、全てのリフォーム営業が悪徳業者ではありません。
中には、知識を持った営業マンが回って適正な価格で受注している会社も存在します。
外壁塗装の訪問販売営業マンの注意点
大きな注意点は、営業マンに知識があるかどうかです。
知識がない場合、まず適正な価格で見積もりを作ることができません。
知識がない営業マンが大半を占めている会社は、見積もり金額を最低金額だけ設定して、後は上限なしで営業マンに一任しています。
そのため、金額設定は建物のm2数や劣化状況ではなく施主の懐具合で決めてきます。
金額を提示するために、建物のm2数は測りますが建物の外周と高さを掛けて終わるため、10〜20分で現地調査が終わります。
本来は、見積書を作成するために現場調査を一軒家だと1〜2時間くらい掛けて見落としがないか調査します。
ここで分かることは、細かい見積書を提示する営業マンは知識がある可能性が高いです。
さらに、細かい見積書の作成は施主に負担にならないように、本当に必要な箇所を工事した上で適正な価格を提示しようとしています。
見積書を作成する時間も現地調査も、営業マンの人件費として最終的には見積書に反映されてきます。
それならば、簡単な調査の方が良いように感じますが結果的に調査を行っていない会社の方が、高い金額を提示してきます。
調査をしていないと、現場の劣化状況が分からないため工事原価が分かりません。
そのため、劣化状況に関わらず追加工事の可能性を見越した相場より高い金額を提示してきます。
このように、追加工事分を先に上乗せしていればまだ良い方で、安い見積書を提出して工事着工後追加工事分を請求してくる営業マンもいます。
そのため、時間を掛けた現場調査と細かい見積書が重要になってきます。
訪問販売の見積書が出てきた時のチェックポイント
悪徳な訪問販売の見積書は、質の良い業者の見積書を見慣れていると違和感を感じます。
その違いとして、見積書の項目が薄いと感じることが多いです。
本来は、窓や扉の周囲や雨樋の長さ、屋根塗装であれば勾配係数など建物の全ての情報を起こさなければ正確な見積書は作成できません。
そのため、雨樋のm数の記載がなかったり軒天井のm2数の記載がない場合は、簡単な現地調査しか行ってない可能性が高いです。
もしも心配な場合は、現地調査を行った営業マンに現地調査後に調査内容を聞いてください。
「窓や扉を引いた外壁の総m2数はどれくらいでしたか」など調査内容を世間話や心配ごとを混ぜながら聞いてみましょう。
m2数は、会社に戻ってから計算するため現地ではm2数は分かりませんが、しっかりとした現地調査を行っていれば調査用紙の上は数字だらけになっています。
見積書は、ある程度の数を見比べると悪徳業者の見積書は違和感があります。
そのため、一つの見積書だけで判断せず最低3社から相見積もりを取って見比べるようにしましょう。
見積書以外にも、塗装の知識がなければ施工の段階で心配になってしまうため、フッ素やシリコンの細かい説明ができるか聞いてみると良いです。
特定の塗料に関して知識がない場合は、単に使用したことがないかもしれませんが、フッ素やシリコンを使用したことがない塗装業者はいないため、説明できなければ素人営業マンです。
他にも、工事後何か不具合があった場合営業マンではなく会社対応になります。
営業マンは、会社の説明は良くしていますが社長の説明はしません。
そのため、会社の社長の人柄や社歴などを聞いてみると思わぬ綻びが出てくることもあります。
最後に、見積書を一つのパターンしか出してこない業者は注意が必要です。
少なくても二つ、基本は三つのパターンの見積書を提出できるだけの知識と経験がある業者に依頼しましょう。
もしも、どのようなパターンが良いか聞かれた場合は、「貴社のおすすめ」「工事対象全て」「遮熱や防汚などの機能性塗料」の三パターンを依頼してください。
工事対象全ては、劣化状況を調べてもらえる上で追加工事のリスクを減らすことができます。
貴社のおすすめは、工事対象全てで劣化状況を知った上で、現在の状況に合った提案をできる知識や良識があるかが分かります。
機能性塗料は、塗料の知識や経験がないと状況に合った塗料を提案できません。
しかし、見極めは難しいためできる限り色々な業者に見積もりを依頼して、知識や業者を見極める目を養うことが重要です。
まとめ
外壁塗装の訪問販売営業マンの特徴や注意点、訪問販売の見積書が出てきた時のチェックポイントについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 悪徳営業マンの見積書は知識がないため項目が簡素
- 現地調査に時間を掛けない業者は後々のトラブルに繋がりやすい
- 見積書は三パターン提出してもらう
適正な価格は、正確な現地調査と見積書を作成する知識がなければ出てきません。
そのため、簡単な現地調査しかしない業者は後々の工事内容や金額、職人のマナーなどからクレームに発展する可能性が高いです。
見積書から悪徳営業マンを見分けるためには、先程の「貴社のおすすめ」「工事対象全て」「遮熱や防汚などの機能性塗料」の三パターンの見積書を依頼します。
一つのパターンしか見積書が出せない塗装業者は知識のない営業マンか、悪徳業者の可能性が高いため注意しましょう。