外壁塗装はトラブルが多い業界としても知られています。
いきなり訪問して不安を煽って、相場がよくわからない利用者と高い価格で契約したり、工事後になんやかんやと追加工事をして追加費用を請求したりと多くのトラブルがあります。
多くは優良な業者なので残念な話ではある以上、悪徳業者を見分ける方法や、悪徳業者を避けて優良業者を見つける方法を紹介します。
外壁塗装のトラブル件数
国民生活センターに寄せられたリフォーム工事に関する相談件数を見ると、2000年台後半から相談件数は増えて、2013年には7,268件と多くの人が悪徳業者の被害にあっています。
上記は訪問営業によるリフォーム工事のみの相談件数で、相談をせずに泣き寝入りしている人も相当数いることを考えると、実際にはもっと多くの人が外壁塗装で悪徳業者にあたってしまっていると考えられます。
一軒家を持っている人なら誰もが考えないといけない外壁塗装ということを考えると、この件数の多さはとても怖いものです。
悪徳業者が多い理由
外壁塗装の業者に悪徳業者が多いのは、主に2つの理由があります。
- 定価がなく相場がわからない
- 塗装後に手抜きが見つけづらい
定価がなく相場がわからない
最大の理由は外壁塗装の価格に定価がなく、利用者も数年に一度しか塗装をしないため、相場がわからず、高い見積もり価格を出されてもわからないという点があります。
本来100万円くらいでできる工事でも200万円と見積もりが出されれば、納得してしまう人も多く、悪徳でない業者でも価格交渉を前提に高めの価格を出す業者もいます。
逆に見積もりを異様に安い価格で出して、受注してから追加費用を請求してくる業者もいるため、一概に安い見積もりを出してくる業者がよいとは言えませんが、相場がわからないことが悪徳業者が多くいる大きな原因となっています。
利用者としては一社と交渉するのではなく、必ず複数社から「相見積もり」をとって比較したり、できれば見積もり価格が妥当なのか、業者の主張は正しいのかなどを第三者的な立場の専門家に相談したいところです。
塗装後に手抜きが見つけづらい
また、どのような業者が塗装をしても、塗装直後は見た目がきれいできちんと塗装されたかどうか見分けがつかないというのも悪徳業者が手抜き工事をする要因となっています。
外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3度塗りが基本ですが、極端な話、上塗りだけで塗装しても見た目にはわかりません。
塗装回数を減らすことで業者は塗料の費用や人件費を大幅にカットできるので、手抜き工事をすることで利益を多く確保できます。
一方で3度塗りがされていないと、見た目にはきれいですが、塗膜が薄く、塗料の機能を最大限発揮することが出来ず、防水性も落ちるので、外壁塗装本来の目的である家を水や風から守るということができなくなってしまいます。
塗料の劣化のサインであるチョーキングや塗料の剥げやひび割れも早く起きることになり、結果的に家を痛め、再度塗装が必要になってしまうなどしてしまいます。
きちんと実績のある業者や信頼できる業者を選ぶ必要があります。
訪問販売の営業は業者から来てくれるので利用者は楽かもしれませんが、仕事ができて忙しい業者がそんな効率の悪い営業をするでしょうか。
あちらから来る営業は選ぶことができませんので、自分で業者をきちんと選ぶことが重要になります。
悪徳業者の手口
主な悪徳業者の手口には以下のようなものがあります。
- 不安を煽って営業する
- 足場台を無料など、ありえないほど安い見積もりを出す
- オリジナル塗料で塗装する
- 期間限定の割引価格と営業する
不安を煽って営業する
最も多いのが、先ほどから言っているような訪問営業の業者が不安を煽って営業することです。
「お宅の外壁を見たのですが、すぐに塗装をしないと家が傷んで大変なことになりますよ!」
など、不安を煽ってきます。
外壁塗装や屋根塗装はすぐにやらないといけないものでも、業者はきちんと選ぶ方が良いです。
1ヶ月くらい工事が遅れても大きな影響はありません。
そこを「いますぐ!」と契約を迫る営業マンに良いことはありません。
そもそも、訪問営業の業者は営業に人件費を割いているのでどんな優良な業者でも、人件費がかかっている分だけ少し料金が割高になります。
自分でネットなどで探した方が確実に安くなるので、訪問営業の業者は避けるのが賢明です。
足場台を無料など、ありえないほど安い見積もりを出す
足場台を無料にするなど、必ず費用がかかる部分を無料にしたり、あり得ないほど安く見積もりを出してくる業者も怪しいです。
足場台は15万円から20万円ほどかかるものです。
これを無料にするということは、どこかでその分の料金が上乗せされている可能性があります。
見積もりの内訳をきちんと見て、きちんと比較することが重要になります。
また、そのような業者は工事後に追加費用を請求して回収しようと考えている可能性もあるので、見積もりをきちんと出さない業者やありえないくらい安い見積もりを出す業者は信頼できず外した方が無難です。
オリジナル塗料で塗装する
自社で開発したオリジナル塗料で塗装するという業者も危険です。
外壁塗装で使用する塗料は塗料メーカーが開発して日々改良しているものです。
100年以上研究を続けているところもあり、1塗装業者が開発できるものではありません。
安い塗料を使いまわして、不当に高く料金を設定している可能性がありますので、そのような業者は避けるのが良いでしょう。
塗料は大手メーカーの塗料を使っていないと塗料のグレードを比較することもできませんので、見積もりの条件を揃えるという意味でも自社塗料を使うという業者は避けた方が良いです。
期間限定の割引価格と営業する
「今日契約してくれれば○%オフの価格で塗装します。」
など、期間限定でしかも期限がとても迫っているものを提示してくる業者も危険です。
これは明らかに契約を急がせていますし、そのような業者が出す価格は実は全然安くなかった(元が不当に高すぎる価格を設定している)ということがほとんどですので、期限迫った期間限定の割引価格を提示する業者も要注意です。
また、仮に本当に相場より大幅に安くても、手抜き工事をするかもしれませんのでやはり危険です。
外壁塗装は安すぎる価格にも要注意ということを理解しておく必要があります。
外壁塗装で悪徳業者を避ける方法
外壁塗装の悪徳業者を避けるには、やはり業者を自分で探すことです。
あちらから営業してくる外壁塗装の業者は悪徳業者の可能性があり危険です。
自分で業者を探すだけで、悪徳業者にあたるリスクをぐっと下げることができます。
また、ネット経由で探すことで、集客を低コストで行っている業者を探すことができるので、安い見積もりを出してくれる業者に当たりやすくなります。
ネットでは一括見積もりができるので、複数の業者を比較することもでき、相見積もりを取ることができて、同じ条件の中で比較をして安い業者がすぐにわかります。
ネットの一括見積もりサイトの中でも「ヌリカエ」では、外壁塗装専門のアドバイザーがいるので、第三者的な立場の専門家に相談をしながら外壁塗装業者を探すことができるのでおすすめです。
無料で利用できて、10秒ほどの入力で相場の確認もできるので、まずは相場チェックだけでも利用されると良いと思います。