外壁塗装の仕様を決定する際にどのような種類の塗料を使用するかで悩む人は多いです。

「ウレタン」とか「シリコン」の違いを普段の生活で意識することがないので、価格だけで決定しがちですが、いろいろ特徴があるので、本ページでは外壁塗装の塗料の種類とそのそれぞれの特徴や対応年数等を見ていきます。


外壁塗装の塗料の種類

外壁塗装の塗料の種類には以下のものがあります。

  • アクリル系塗料
  • ウレタン系塗料
  • シリコン系塗料
  • フッ素系塗料
  • 遮熱塗料
  • 光触媒塗料

それぞれの塗料の特徴や向いている人、耐用年数の違いや費用感を見ていきます。

なお費用感は見積もりを取る家や業者によっても異なりますが、同じ家、同じ業者で見積もりをした場合に、塗料の違いでどれぐらいの差が出るのか目安として参考にしていただければと思います。


アクリル系塗料

アクリル系塗料はもっとも価格が安い塗料です。

価格が安いのは嬉しいですが、その分耐久性が低くなっており、耐用年数も塗料の中では最も短くなっています。

こまめに手入れが必要になるため、まめに塗替えをしたい人や、とにかく安く外壁塗装をしたい人におすすめの塗料といえます。

耐用年数は3年から5年です。

費用の目安としては65万円程度です。


ウレタン系塗料

ウレタン系塗料はアクリル系塗料よりも密着性に優れている塗料で、塗料の剥がれが気になる箇所にも使えます。

アクリル系の次に安い塗料なので、予算をあまりかけたくない人や塗料の剥がれが気になる場所がある人におすすめの塗料です。

耐用年数はアクリル系塗料より長くなっていて5年から7年程度たったら塗り直しが必要になります。

5年から7年というと長く感じると思いますが、建物に住む期間を30年と考えると、居住期間中に5回から6回塗装しなくてはならず、最終的なコストは高くなりがちです。

安く外壁塗装をしたい人は、長期スパンでどれくらいのコストかかるか考えると良いでしょう。

ウレタン系の塗装をする際の費用の目安は72万円位です


シリコン系塗料

シリコン型塗料はウレタン系塗料よりもさらに耐用年数が長く、現在最も主流になっている塗料です。

価格と耐用年数のバランスが良く、費用対効果の高い塗料です。

費用対効果を考えて良いもの安くを求める人には特に選ばれています。

耐用年数は12年から15年程度です。費用の目安は78万円程度です。

迷ったらシリコン系塗料を選んでおくと間違いありません。


フッ素系塗料

フッ素系塗料はシリコン系塗料よりも価格が高いですが耐用年数が長くなり、長期的に考えると1年ごとにかかる塗装コスト(価格)が最も安い塗料です。

長い目で見るとコストが安くなるので、外壁塗装の塗る面積が多い大きな住宅などにおすすめの塗料です。

またフッ素系塗料を使用することで外壁塗装の回数を減らすことができるので、1回の外壁塗装にかかる足場等の費用が高くなりがちな急勾配の屋根の家に住んでいる人にもおすすめです。

耐用年数は17年から19年程度、費用の目安としては約90万程度かかります。


遮熱塗料

遮熱塗料は耐用熱を弾き、室内や屋根の表面温度を下げてくれる塗料です。

遮熱塗料にすることで室内濃度を下げる効果もあり、夏の冷房効率をあげたり省エネにつながる塗料といえます。

光熱費を安くしたい人や環境にやさしい塗料を求める人に選ばれています。

耐用年数はフッ素系塗料と同じ位の17年から19年、費用は約98万円程度です。


光触媒塗料

光触媒塗料は太陽の光で汚れを浮かせて、雨で洗い流す効果がある塗料で汚れが付きにくく遮熱効果もある高機能塗料です。

国から認められ認定施工店でなければ取り扱いはできません。

新しい塗料なので、1番いい塗料を使いたい人におすすめです。耐用年数は約20年、費用は約110万円くらいです。


迷ったらシリコン樹脂を選ぶ

外壁塗装の塗料の種類を見てきました。

それぞれの塗料の特徴がおおまかにわかると思いますので、ご自身の家の特徴や予算等に合わせて選択するのが良いと思います。

なお、「どの塗料が良いか分からない」と悩んだら1番人気のシリコン樹脂塗料がおすすめです。

価格と仕上がり、耐用年数のバランスが良く、費用対効果の高い塗料です。

またシリコン系塗料と一口に言っても、その中でもさらに種類があり、主に水性1液型、溶剤(油性)1液型、溶剤2液型の3種類があります。

水性1液型、溶剤(油性)1液型、溶剤2液型の順に価格が高くなり、仕上がりも良くなります。

ホームセンターなどに売っているものは水性1液型ですので同じシリコン樹脂塗料であってもプロが施工したものとDIYでやるのでは仕上がりや耐用年数は大きく変わってきます。

多少値段は高くなりますが、溶剤2液型を使用するのが耐久性、密着性ともにはるかに優れているためおすすめです。

また場所によってシリコン樹脂でも溶剤2液型と溶剤1液型を組み合わせて使用する業者もいます。

当然全てを溶剤2液型で塗装する業者の方がサービスの質は高いといえますので、その点は価格も含めて業者を比較する必要があります。


塗料の価格の違いは業者でも異なる

塗料の種類やそれぞれの塗料の特徴の違いを見てきました。

同じ塗料であっても業者によって最終的な外壁塗装の価格は大きく違います。

業者によって50万以上差がつくこともザラですので、割高な業者に引っかからないように複数の業者を比較して選ぶことが重要になります。

複数の業者を比較するには一括見積もりサービスなどを使用して、同じ条件で見積もりを出して出てきた価格やサービスの質を比較するのが1番です。

相見積もりを取ることで、同じサービスの中で最も安い業者がすぐにわかります。

同じタイミングで見積もり依頼をすることで、対応のスピードや丁寧さ、情報開示の範囲など様々な違いも見ることができますのでおすすめです。

一括見積もりサービスは無料で、5分程度で簡単にできます。

外壁塗装を検討されている方はぜひ複数の業者を比較してみてください。

こちらから利用できます。